おことわり
これから書く内容(関連投稿含む)については、私の経験や知識に基づいて解説しています。
一般的な見解や方法などと異なる場合もありますのでご承知おきください。
何か不利益や被害を被っても責任は負いかねますので、自己責任でお願いします。
重心は後ろ寄りに
後ろに体重を掛ける
ここでは犬の急な引っ張りに対応するため、重心は後ろ寄りのしておいた方が良いよーという話をします。
前回の補足になるかもしれません。
重心が後ろ寄りの状態とは?
そのまんまですが、リードを持っている時自分の身体が後ろ寄りに傾いている状態です。
犬に強く引っ張られた場合は、腕の力+自分の体重を後ろに掛ける事で犬を抑えます。
リードを張った状態に保つ
犬を連れて歩いている時は、少しのけぞるような感じで後ろに体重を掛け、軽く引っ張られるくらいが良いです。
軽く引っ張られると言う事は、リードが張っている状態になりますよね。
リードの長さに注意
犬の大きさや体高にもよりますが、リードが短いと自分の身体が常に前のめりになってしまい、重心も前寄りになってしまいます。
長いリードを使う
リードを最大長に持っても重心を後ろに出来ない場合はリードが短すぎますので、スタッフに言って長いリードに交換してもらいましょう。(お一人様でリードを持つ場合)
重心を後ろ寄りにする理由
なぜ重心を後ろ寄りにした方が良いのか説明します。
犬に強く引っ張られた時踏ん張る事が出来る
前のめりになった状態(重心が前寄り)で引っ張られると、割と簡単に引っ張られてしまいます。
例えば綱引きで一方のチーム全員が前のめりになってしまったら、最早勝負は着いたも同然ですよね。
後ろにのけぞった状態(重心が後ろ寄り)であれば、自分の体重を掛けて踏ん張る事が出来ます。
引っ張られてからでは踏ん張る事が難しい
引っ張られて抑えられなかった場合、そのままズルズルと引っ張られ、重心を後ろ寄りに戻すのはほぼ不可能で止まるのが難しくなってしまいます。
その状態からだとほぼ腕の力だけで抑える事になります。
抑えきれなければ、犬が止まってくれるまで引きずられるか・・・ですね。
腕の力だけでは疲れる
引っ張りを腕の力だけで抑えるのは疲れます。
自分の体重を上手く利用して楽をしましょう。
私の場合ですが、ゴリゴリ引っ張る犬に対してはリードを自分の腰のあたりに回して、リードに寄りかかるような感じで体重を後ろに掛けています。
具体的な持ち方ですが、「リードの持ち方」「持ち方3 両手で持つ」でリードを身体の前に通して右手で持ってますが、前に通さず後ろに通すような感じです。
ただし、この状態で前に引きずられてしまった場合は体勢を崩しやすいので注意しましょう。最悪前方にダイブすることに・・・。
上の写真の場合だと、身体を右に90度回して左手を伸ばして足で踏ん張るしかないかなぁ
※写真のどんべぇ(スタンダードプードル♂)はゴリゴリ引っ張るようなことは無いです。
周りを安心させる
前回「リードは常に張っておけ」でも似たようなこと書きましたが、前のめりになって犬を散歩させている状態ですと犬をコントロールできていない様に見え、こんな散歩をしている犬&人には危ないので近づきたくないです。
引っ張られてどこまで近づいてくるのか、行動範囲も予想できません。
周りの人を安心させるという意味でも、重心を後ろ寄りにしてリードを張った状態にして、犬の引っ張りと犬を抑えているのが拮抗状態というのを作っておきたいです。
(あまり後ろにふんぞり返るような状態だと、犬を抑えるので精一杯なのかと思われますが・・・)
危険な状況にならないために
強い引っ張りに対応する
前回「リードは常に張っておけ」では急な引っ張りへの対応でしたが、今回はどうしてもグイグイと強く引っ張ってしまう犬の対応を書きます。
最初の一歩が大事
前項「重心を後ろ寄りにする理由」でも書きましたが、重心が前よりの時に引っ張られて勢いが付いてしまうと、その後踏ん張って抑えるのが難しくなります。
抑えが利かなくなって前方へダイブするように転ぶか(その上リードを放す)、延々と引きずられる事になります。
グイグイ引っ張る犬だと思ったら、常に重心を後ろ寄りにして一歩でも前に踏み出さないように心がけましょう。
人が引っ張るから犬も引っ張る?
そう言う犬も居ると思いますが、そんなもん関係なくグイグイ引っ張る犬も居ますのであてにならないです。
私もですがあなたもドッグトレーナーじゃありませんから、とにかく周りが安全になるように散歩させましょう。
引っ張られてからのリカバリー
まあ引っ張られてしまったものは仕方ないですね・・・。
どうにかして、引っ張られるのを止めましょう!
強固なリードの持ち方に移行する
リードを片手持ちでしたら両手持ちにしましょう。自然にリードも短くなると思います。
両手で引っ張って、犬の勢いを止めましょう。
それでも無理な場合、または既に両手持ちだった場合は・・・
思いっきり引っ張れ
両手で持っても押さえきれないなら、もうどうしようもないので、一二の三で思いっきり引っ張ってしまいましょう。
犬が空中を舞うかもしれませんが、安全のため仕方が無いと割り切りましょう。
その間に自分の態勢を整えましょう。
重心は後ろ寄りに 最後に
安心・安全のために
重心を後ろ寄りにしておけば、犬にゴリゴリ強く引っ張られても、自分の体重を更に後ろに掛ける事で勢いを相殺出来ます。
腕の力だけで抑えるのが難しい時もありますので、重心を後ろ寄りに自分の体重を上手く使って、引っ張りを抑えましょう。
以上でメイン3回は終わりになります。
追加でいくつか散歩のテクニックを紹介したいと思います。
あと犬の行動予測についてもちょっと解説します。
以上